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今生、
あお錆を嚥み
月明かりに青がきらめいていた。
ぱしゃり。
目を奪われている間に君が床に落ちた音。
君は水たまりをつくって、服を染めつけて、頬にキスをして、
そのくせ、静かな夜だった。君はあの音より先になにも言わなかったね。
跳ねて口に入りこんだ君からは鉄の味がした。
無味でもさわやかな味でも塩気もなく、きちんと錆びていた。
じゃあ君はどうして青かったんだ。
それに答えようと波立つこともなく、カーペットに青が染みこんでいく。
「飲んで」
おなじ逸りをもって、あなたの内側が震える。
「飲んで、」
はやく。
青が失われてしまう前に。